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旅のルートと現在地 

旅のルートと現在地です

ルートマップ3

クリックで拡大します



ブログではサンティアゴで美紗ちゃんと別れたばっかりですが、現在チリを走りきり、更にアルゼンチンに再入国も果たし、更に更にパタゴニアの大分南の方にきています。

現在地は世界遺産の氷河の国立公園の拠点の町、カラファテ。

サンティアゴ以来、最南端の冬が迫る恐怖に駆られ猛ダッシュ。約1ヶ月で2800キロという完全に無謀な数字を叩き出しました。笑

実際パタゴニアの0度前後の暴風に吹かれると、死にそうなくらい寒いです。

これは急がないと本当にヤバイ・・・



んですが、現在ここの日本人宿で1週間ほどの繋ぎの管理人をノリで引き受けちゃいました。笑



たかだか1週間。されど貴重な1週間。今後どう響くのかわかりませんが、掃除に洗濯にと仕事をする喜びみたいなのをヒシヒシと感じてる今日この頃。




現在ブログと実際の日数の時差は2週間ほどもうけさせてもらってます。


これは、パタゴニア地方は無人地帯が異常に長く、ネットが繋げない恐れがあったからですが、滞りなくアップしていきますので、よかったら覗いてくれたら嬉しいです。


ではまた。


2011年4月6日 カラファテ(アルゼンチン)にて 昼間岳
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4度目のアンデス越え パタゴニアへ 

さて4度目のアンデス越えに挑みます
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アグアスカリエンテス(温泉)も気になるけど、今回はスルー
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アンデス越えだけど、進めど進めど上がっては下がってのジェットコースターの様な道で全然標高が上がらない


そんなこんなで、標高が低いままチリのイミグレに着いた。
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入口でやはりスタンプラリーの紙を貰い、出国手続き



税関も、「あぁ自転車ね」とあっと言う間にポンとスタンプゲット



パスポートとは別にこんな紙にスタンプを貰い出口のゲートで渡す。
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ゲートのおっちゃんに






「アルゼンチンのイミグレまで後どれくらい?」








「42キロだ」







という事はアンデスの向こうか。地図では後30キロで峠のはず









それから一気に標高を上げる急な坂道が30キロ続いた









まぁそれはいい。それはいいんだけど












上り始めてから雨が降り出し、気温1度の最悪な雨に打たれる










止まると一瞬で冷える体。休む事の許されない峠越え。笑








で、なんとか国境。




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雨は降るは、手の感覚がないわで写真撮影もめんどくさかったけど、さすがに根性出しました






4000mを誇ったアンデスも今回は1300mしかなかった。






嬉しくもあり、なんだかちょっと切なく寂しくもあり・・・








よっしゃ。戻ってきたぜぇ。アルゼンチン
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屋根でもあればここからの下りに備えて着替えたかったけど、そんなものは一切なかったので、既に防水機能を失ったカッパと、汗と湿気でビショビショになったロンティーで気温1度の雨の中、震えながらのダウンヒル








なんどももうテントを張ろうとしたけど、今日中にアルゼンチンのイミグレを通過したかったし、暖かいイミグレに何とか逃げ込みたかった










ガクガクガク。ブルブルブル。








なんとかアルゼンチンのイミグレへ。震える手で、やっぱり入口で紙を貰い建物へ逃げ込むように入り込んだ。









暖かいとまではいかなかったけど、外からすれば天国のような空間だった。









入国スタンプも税関も検疫も、よっぽど可哀想に思われたのかノーチェックですぐスタンプを貰えた。









が、外は吹き荒れる雨。









窓一枚を隔てた安全地帯にしばし放心状態で現実逃避









気合を入れて外に出て、森の中に逃げ込むようにテントを張った









翌朝もちょっと雨はぱらついてたけど、次第に晴れていき

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こんな綺麗な風景が姿を現した
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まさにリゾート地をひた走り
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追い風の強風に煽られて、ウハウハで進む






しかし綺麗な所だな。カナダを思い出す

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白波の立っている湖は、遭難しかけたユーコン河のレイクラバージ湖を思い出す。

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そんな中走っていると、前から一台の自転車乗りが・・・









あれぇ・・・。なんか・・・









と思っていると、向こうから











日本の方ですか?っと声が掛かった。







そうなのだ。なんか僕もそんな予感はした。でここを走っているということは











ひょっとして、山口さんじゃないですか?










と自己紹介前に僕。












あっ、そうです。









あぁ、やっぱり。僕は昼間岳っていいます。












あぁ。昼間さんですか!ブログではメンドーサだったからこんな所で会えるとは!











僕もです。山口さんちょっと前にバリローチェって書いてあったからもう先へ行ってるんだと思ってましたよ。










自転車乗りの世界は以外に狭い。笑

誰がどこを走っているかとか、どの辺にいるかとか、ここで会えるとしたら誰々さんだなとか。

人の話やブログや、メールを通じてチェックしてるから、いきなり久しぶりにあった友人の様な話になる。






あの時は大変でしたね~。とか




どこどこどうでした?とか








山口尚紀さん。
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3ヶ月に南米最南端ウシュアイアを出発して、ベネゼイラのカラカスを目指す南米縦断者だ。

日没近かったら、一緒にテントでも張らせて貰うけどまだまだ日は高い。

30分くらいしか話せなかったけど、久しぶりに路上で偶然出会う日本人サイクリストの出会いはめちゃめちゃ嬉しく楽しい時間だった。

お互いの情報を交換して、先へ進んだ






相変わらずこの辺は綺麗なところだ

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湖の対岸に本日目指すバリローチェの町が見える

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今は追い風でウハウハだけど、後半向かい風確定~!はぁ








湖をグルッと周るとやはり向かい風になった。


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そしてなんて事のない川を越えた先にこんなんが立っていた


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リオ・ネグロ・・・?








・・・って確か!!!










歩き方を開き確認する。やっぱりそうだ










このリオネグロ川を境に以南をパタゴニアと呼ぶと










パタゴニア・・・











うぉ~~~。こっから先パタゴニアじゃんね。ようやく来たか~~~~~!!!!


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実際の川はこんなんで、

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名前もリオネグロじゃなくリオ・リマイ

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ただこの川が次第に大きくなりリオネグロと名前を変えて、やがて大西洋に流れ込む一本の線を引いている










風が強いわけだな。










一応ここルータ40。
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ウシュアイア近くまで2000そこそこ。実際は2500から3000くらいの距離をみている











そしてパタゴニアの激しい横向かい風に早速苦戦しながら、なんとかサンティアゴを出発して10日目。目指した湖畔の美しい観光地バリローチェに滑り込んだ




620日目 Entre Lagos - ルータ231アルゼンチンイミグレの先 81キロ 
      標高 130m → 1320 → 800m


621日目 アルゼンチンイミグレ - Bariloche 110キロ
      標高850m

バタバタ バリローチェ 

バリローチェは3泊したけど、初日は夕方に着いたので実質丸2日。

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一人になったら映画やマンガをのんびり観て過ごそうと思っていたけど、昼寝も出来ないくらいにバタバタしていた


あっ、ちなみにアルゼンチンのホステルは朝食つきが多い



まず午前中はこれに追われた



濡れていた荷物の乾燥

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この後大量の洗濯物を処理していると、あっという間に時間は過ぎ去る





昼にようやく終わり買出し兼街ブラへ



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なるほど。ここバリローチェはスイス人が多く移り住み造った町なので、南米のスイスと言われているらしいけど、本当に可愛らしい街並みだ

スイスかどうかは知らないけど、カナダとかにもこんな造りの可愛い町は多かった






観光案内所にいたワンコ
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僕が地図を貰って外へ出ると、一緒に広場までついてきた。

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めっちゃ人懐っこい
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それにしても空気の冷たさと太陽の暖かさで本当にいい陽気
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そしてそのまま一緒に街ブラ。笑

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僕が店に入ると店の前で僕を待っていたり、本当にずっとついてきた。可愛すぎた。この子










買出しをして昼食。こんな観光地では物価が高くてとてもじゃないけどレストランなんて入れない


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気持ちのいい陽気だ。






それにしても、一人になるとこんな親子丼的な簡単お手軽料理が多くなる。
洗い物も楽だし








そして午後はお裁縫。








このところバックが切れてきたり、食い破られたりしたので








ペンギンのワッペンを貼って補修したり、ドライバックも半分の大きさに補修。その他サイドバックや貰ったワッペンの貼り付けなど

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夕方も散歩して

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夜はあるものぶち込んでのオジヤ。これも一人料理の定番。レンジがないから冷えた米を処理するのはオジヤかチャーハンになる







ほんで、翌日はブログのアップやらメールの返信やらしつつ、引きこもり生活かと思いきや、

合間に買出しして、荷物整理して、キッチンが好いてる夕方から明日のお弁当作り始めて、
と同時に親子丼の仕込みしたりして・・・











忙しい日々が丁度いいくらいの可愛らしい街でした。







622日目 ~ 623日目 Bariloche 

パタゴニアという地 

さて出発



実は今ちょっと軽量化&コンパクトに力を入れている。
こんかいお別れする子達はこの子達。

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正直お茶バックにしていた巾着袋はかなりなやんだけど、重要度が低いのと分厚さ雨に濡れた時の物凄い吸水性からお別れとなった。


こんな感じでサンチャゴ以降対して重くないのも捨てている。(出来るだけあげたり、食べたり)



まず始めたのは調味料。新たなのは買わずにあるものだけで、ここまで自炊してきたら結構減った。
ウユニで取った岩塩も惜しみもなく使っているけど、これが物凄くうまくてビックリする。

これから乾季のウユニへ行く人は是非も取っておいて欲しい。





う~ん。ウエスト周りの贅肉はそぎ落とされて、確かに以前より軽くなったけど、まだまだ周囲に気づいてもらえるレベルではないなぁ

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いいのです。ダイエットとはそんなもんでしょう。笑






バリローチェを出るときにいきなり激坂を上った。
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いや、『登った』か。実際押して歩いて。笑






しばらくは森森したところを走る。この辺りは湖水地方と呼ばれ湖が非常に多く美しい名所として知られる。
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そして昼飯。昨日作ったチャーハン。
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なんか一人旅ってよりは一人暮らしのノリだな








ルータ40を激走中。パタゴニアのルータ40は未舗装のルートとして有名だけど、この辺はまだまだ舗装路の快適道路
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この日ちょっと雨がちらついたものの、エルボルソンまでの走行。

未来の高級住宅地の造成地で一足先にセレブに野宿

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そして次の日、森を抜けると・・・
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徐々に風が強まってきて







こんなん出た!!


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パタゴニア名物!




ご存知の通りパタゴニアは風の大地。一年中風が強くて、時には人間さえ吹き飛ばす風が吹くらしい

台風でもなんでもない日にだ。

でもそれはもっと南部のウシュアイアのあるフエゴ島とかの話。ここはまだまだ北部。


風もまだまだ大したことはない。それにパタゴニアの暴風は夏より冬に向けてちょっと緩和されるさしい





とーか思ってたら、いきなりめちゃくちゃな暴風






本当にこれで緩和されてるんっすか~!?




この風がカメラに写らないのが残念。多分漫画だったらここに何千という効果線が引かれる所なに

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怪しい雲。この強風に乗って今にもこっちにきそうだけど、なんとか山脈が抑えている。
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この時期は湿った偏西風がアンデス山脈に当たりチリ側で雨季になる。その雲がまさにあれ

なんかあっさり超えてきそうだけど・・・






この日は初の強風で疲れて早めにテント。
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コの字になっている暴風90%カットの奇跡の場所。夜は上空で風が吹き荒れて木々がざわめきまるで波打ち際みたいだった。

やはりパタゴニアでは早めにいいキャンプ地を探して風を避けたほうが良さそうだ









翌朝。





ちょっと。昨日の山が雪化粧されてるんっすけど・・・
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よく頑張った!!おかげで雨に濡れなくてすんだ








ここの風も凄かった。横風がもう笑っちゃうぐらい凄くて、右車線のギリギリを走っているのに、気を抜くと左車線の端まで持ってかれる。

そんな事をわかっているのか、通る車もスピードを落としてかなり車間を空けて抜けていく。








アラスカでも思ったけど、こういう極地を走っていると自転車に対する扱いがグッと厚くなる。






通る車がほとんど、クラクションやライトで合図してくれて手を振ってくれる。

どこに行くんだ?乗ってくか?なんか要るか?と声を掛けてくれる







たったこれだけ。強風がましになるでも、腹がふくれるでもない。








たったこれだけ。









だけど、それがどれだけ力になってるか










あの山も昨日頑張ってくれたようだな

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パタゴニアの強風だけど、なにも横風や向い風だけではない。当然追い風もある

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そんな時は時速30~40キロの高速走行が出来る。










今日はこんな風を避けられる所でキャンプっす

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624日目 Bariloche - El Bolson 野宿 130キロ 
      標高 845 → 400m

625日目 El Bolson - Leleque 野宿 101キロ
      標高 400m → 940m

626日目 Leleque - Tecka30キロ手前 野宿 108キロ
      標高 940m→1100→630m

627日目 Tecka30キロ手前 - Costa先 野宿 157キロ 
      標高 630m → 635m  




【余談】 水について 


さて、話は昨日のキャンプの時の事

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小川が流れていたので久しぶりにろ過機を使ってろ過した。

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思えば川の水をろ過して飲むなんてカナダ以来だな






そもそも僕はかなりの大量の水を運ぶ。








出会う自転車乗りにはなんでそんなに持ってんだ?







と言われ







出会ったライダーには「水をコレクションしてるのか?」








と言われ・・・








まぁ自炊の回数も違うし、飲む量も違うからそれはまぁいいんだけど、確かに自分でもこんなに持ってるんだろうと疑問に思うことはある。







しょぼい町でも民家でもなんでも行けば水くらいは貰えるし、川が流れてればろ過して大抵は飲める








だけど、何故だか僕は水を運んでいる。









別に疑問にも思わなかったけど、先日妹のMixiをみてなるほどと思った








以下妹のMixiです


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朝 次男の岳チャンの席に絶対置いてある湯のみ茶碗


昼間家ではそれぞれの湯のみ茶碗があるはずだから

父ちゃんが使っているわけでもなく
もちろん私でもなく
母さんでもないのね


でも絶対置いてある
お茶も入ってる

ナスの絵が描かれた湯のみ茶碗(笑)


気になっていたけど どうせ お父さんが使ってしまってるんだろうなぁなんて思ってた

最近ボケてるからね



でも 今日 お母さんにサラって聞いてみた

『お父さん湯のみ間違えてね?(笑)』


『間違えてないよ、それ岳のだよ』


『なんで用意してあんのいつも』



『岳ちゃんがお水に困らないようにね』




わかりますか お兄さん
母はスゴいです




ボケた父ちゃんの仕業だと思っていた自分がひどく恥ずかしかった

泣きそうになった



お母さんは 岳ちゃんがお水に困らないように
毎朝岳ちゃんの席にお茶を注いで きっとお祈りしていたんだなぁ



母の愛は無限大です





母は偉大だな。

ありがとです。

あなたの想いは今日も地球の裏側の息子に届き、今日も大量の水を運ばせてます。







以上余談でした

風になっ・・・りきれなかった日 

628日目 僕はこの日確かに風になった

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野宿地を出発する時はゴーゴーと轟音とどろかす強風だったのに、走り出すとその轟音がピタリと止んだ。




辺りは草が物凄い勢いでたなびいている。だけど、僕の周りだけ風を感じず無音で穏やかな空間を作り上げていた。





強風の日にピッタリ追い風に乗るとこんな風になる。






そう。僕はこの日確かに風になった。






そもそも、南下か?北上か?で迷った際に、ポイントとしてパタゴニアの暴風があった。
これは常に西から吹いてくる偏西風がもたらす暴風

サンティアゴから最南端のウシュアイアまでの進路は南南東。一方北上になると逆に北北西の進路になる。

当然南南東へ向かうったってほとんど、横風だ。だけど、ちょっとでも東に向かうと果然楽に走ることが出来る。

今日はそんな日。ジャストの追い風の日だった。

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もう笑っちゃうぐらいグングン進む。なんにもしなくても30キロくらい出たし、軽くこげば40キロくらいは軽く出た。







12時半の昼飯時には123キロ進んでいた。驚異的な記録。
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ビバ偏西風。

このまま進めば200キロの大台も夢じゃない。







昼飯後も快適に進み、145キロ地点分かれ道が来た。
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左に折れるのが僕の行こうとしているルータ40。一方左はそのまま大西洋まで東の進路を取るルート。








もし左に行って漕ぎ続けたらもしかして300キロ行けるかも・・・







とも一瞬思ったけど、さすがに却下。左に折れた

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この左に折れるというのは西に向かうという事だった。








めっちゃ向い風。スピードも一桁台に落ちる。この落差って・・・








さっきまで快適だったぶん辛すぎる。








わかる?こんな快適そうな日なのに



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もんの凄い向い風吹いてんだよ?あぁ写真に写らないのが残念すぎる







もうヘロヘロ。途中からちょっと南に折れたから向い風は弱くなったけど、強烈な横風。








もう大分走ったらから、適当にテントを張っても良かったけど、









ここまで来たらなにがなんでも200キロ行っちゃる!!







と有りもしない根性出してしまったのが運のつき









6時過ぎには目標のリオマヨに着いた。ここが丁度200キロ地点だったので今日はこの町で宿でもいいや。って思っていたら、








案の定閑散とした寂しい町だった。









北部アルゼンチンのあの陽気な感じはどこ行ったの!?








というくらいパタゴニアの観光地じゃない町は、閑散として寂しい町が多い。仕方ないこんな暴風吹き荒れて、気温も5度くらいしかないから陽気にしろって方が無理がある。









当然宿も探す気力もなく、ちょっとした買出しをしただけでそそくさと町を出る











が、この町を出た時点でルータ40はいよいよ未舗装路へと変わる。








しかも谷に作られているこの村。いきなりオフの激坂が歓迎してくれた
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もう疲れまくっていた。風を避ける場所を探すのも、ちょっと見えない所を探すのも諦めて、





翌朝、よくこんな所に張ったなって所にビバーク。







強風のなかテントを張り終えたのが7時半。朝出発したのも7時半・・・








ちょ・・・。ダメでしょ。これはさすがに・・・








ご飯を作る気力もなくさっき買った大量の菓子パンを晩御飯にした。








でも大台200キロ突破。202キロ。
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でも、思った事は









もう2度と200キロなんて走らないってこと!!









あぁ。本当に疲れたぁ






628日目 Costa先 - Rio Mayo 野宿 202キロ 
      走行時間 10時間5分27秒
      標高 635m 

前略 パタゴニアにて 

前略


美紗ちゃん。



お元気してますか?





こちらはとうとうオフ道のルータ40に突入しました。





ここパタゴニアにはね。



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『360度地平線の変わらない景色。暴風。オフロード』






と美紗ちゃんの大嫌いな3種が同時に体験できるとうい場所です。笑









ちなみにこれが約1000キロ続きます。









きっと美紗ちゃんと来ていたら、とんでもない事になっていた気がします。笑









パタゴニアにて 岳。








いや、本当にそれしかね~~~~。笑

このオフも歩き方には



「幹線道路も未舗装路のパタゴニアだが、バスが猛スピードで走れるくらい整備してる」


って書いてあったけど、





河原みたいな大きな石がゴロゴロしてんじゃねぇかぁ!!!笑

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しかも風。ヤバイ。






本当によくそんな飽きもしないで風が強く吹けるなってくらいに収まる所を知らない。








地球ってすげぇなって本当に思う。







なんじゃこの風!!








とか思って無理にテンション上げながら走っていると50キロくらいしたらチュブト州が終わり、サンタクルス州に入った。








と同時に河原みたいなオフの隣にこんなに綺麗なオフが現れた。
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まだ整備中で入っちゃいけないけど、自転車ならと進入。めっちゃ快適に進む。






愛してるよ。サンタクルス州










昼飯もこんな風除けがあるところじゃないと食えない。
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ちなみに画面後ろから爆風が吹いてるのでパイプからも強風が。








しっかしこの綺麗な道路いつかはアスファルトになるのかなぁと思っていたら









本当になった!!
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やっぱりまだまだ車は走れてないけど、自転車はいいだろ。もう。








実際に工事関係者にあっても明るく声を掛けて何事もなかったかのように通過。
さすがに工事をしてる区間だけ、河原みたいなオフに下りて走ったけど、それ以外は問題なく走れた。









でも、それもしばらくすると、オフが消えアスファルト全開になった。
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僕の地図ではオフだった区間。なんか得した気分。








昨日走りすぎたので、5時過ぎにさっさと道路脇のくぼ地に避難。テント張る。
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と一瞬で通過したけど、雪がちらついてきた。初雪。これは急がなくてはいけないようだ。










翌朝サクっと40キロほど走り、
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目指した中間地点の町ペリトモレノに入っていった
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629日目 Rio Mayo - Perito Moreno40キロ手前 野宿 85キロ 標高845m


630日目  Perito Moreno40キロ手前 - Perito Moreno  40キロ     標高 455m

パタゴニア最大の無人地帯へむけて 

さてさて。





とりあえず、この町が世界遺産の『手の洞窟』という古代人が残した手形が残る洞窟の拠点の町なんだけど、ツアー代もひっくるめると5000円以上するので却下したのはいいとして。





で、Wifiなしキッチンなしの宿が60ペソ(1500円)もしてレストランが高いから毎回サンドウィッチで凌いでるのもいいとして。







地図を何回見てもこの先の、カラファテまでの620キロがパタゴニアの最大の難所になることは容易に想像がついた。









まずは、無人地帯が愕然とするくらい長い。しかもひたすらオフロード









ツーリストインフォに寄って情報収集して、途中のバホカラコレスとトレスラゴスは村としての機能はあるようだったけど、信用しない事にした。

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パタゴニアの村は予想以上に小さく寂しい。
補給できると思って出来なかったら、アウトだ。










で、決めた。620キロを途中アスファルト区間もちょっとはあるので、1日平均80キロは進めるだろうと踏んで8日間分の食料を買い込んだ。

幸い絶対枯れてなさそうな川も途中流れているぽかった

パスタ4キロ。パン3キロくらい。重たくなる野菜は最小限に留めた。

とにかくこういう区間では、空腹を満たす事だけで考える。

当然荷物はパンパンに膨れ上がったけど、そこは日頃の自転車ダイエット成果もあり、あまり気にならなかった。





そんわけで、買出しだけがっつり済ませて2泊でさっさとペリトモレノを後にした






てか以前見たこの標識・・・
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ここのは更にピシッってしてない?笑
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強風は吹いてるけど、しばらくは追い風の快適アスファルト。
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90キロくらい楽々進む。








そして始まりました。オフロード
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風も徐々に強さを増す









ただ、あまりにも景色の変わらない荒野。特に伝える事もなく、ただただ暴風に叩かれながらもくもくと自転車を漕ぐ










そして2日目の午前中には一個目の町。バホカラコレスに到着。

予想通り小さい村だったけど、一軒だけGSを兼ねたホテルがあり中にはちょっとしたお菓子も置いていたので、最後の安全地帯での休憩
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店の従業員は当然のように言う。










「カラファテに行くのか?じゃもうすぐでバスが来るぞ」











いや、大丈夫。走っていくよ











「でも次の町まで350キロもあんだぞ!?」










うん。知ってる。だからパスタとパン死ぬほど持ってるし。











「そうか、気をつけていけよ」





※ここで補給できるのはお菓子とジュースのみ。
 パスタ・米・パンなどはないので注意









バホカラコレスを出ると、まだ正規には開通してないけどほぼ走れるアスファルトが伸びていたので、そっちを走る

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あっ、こいつらグアナコ。ペルーに居たビクーニャさんの仲間。
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とにかく警戒心が強くて、めっちゃ走るのはやい

どうでもいいけど、もっと可愛い名前をつけてあげられなかったのか。
アルパカ、リャマ、ビクーニャとか馴染みやすい名前が多いのに







このアスファルトは30キロくらい続いた。









そして3日目は最悪にも雨が降ってきた。









幸い3時間ほどですぐ止んだけど、粘土質の土が泥除けとタイヤにへばりついて物凄い負荷をかけてくる。
この粘土質ちょっとやそっとじゃ取れない。結局雨が止んだ時点でタイヤを外してゴリゴリと石で削り落とすような感じだった

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最悪!!








と思ってたら、天の恵み。




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アスファルトに変わった。しかももろ追い風。










アルゼンチン南北縦断の5000キロあるルータ40も残す所













後1000!!

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ウハウハで55キロのアスファルトを2時間で楽々駆け抜け、そして再びオフロードになった

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なんやかんやで3日間で300キロ走れてんじゃん!?
こりゃ意外に楽勝か!?










でも、本当のパタゴニアの恐怖を知るのはこの先だった。












僕はこれほど風を怖いと思った事はない。










632日目 Perito Moreno - Bajo Caracoles 20キロ手前 110キロ
      標高 725m

633日目  Bajo Caracoles20キロ手前 -  Bajo Caracoles75キロ先  99キロ
      標高 770m

パタゴニアで味わった恐怖 


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さっきからたぶん30回は暴風に押し倒されてる。









押して歩くしかない目も開けられない暴風










ずっと荒野の1本道。











振り返ると一時間前に確かあの辺に居たような・・・











みたいな絶望的な感覚。1時間に5キロくらいしか進んでない









例えば、スカイダイビングをする為にセスナに乗って高度1万メートルまで上がり、ハッチを開いた時










外と中の気圧差で物凄い突風が吹きつける。












そんな風が実際吹く













そんな体験したことねぇよと聞こえてきそうだけど、想像だけで充分だ。だって台風より酷い暴風を僕は体験した事ないから
















道は広い。だけど実際自転車が走れるのは砂利が履けている1mくらいの幅のみ。両サイドには捌けられた玉砂利がこんもりとなっていて、ここに突っ込んで転倒する。











夕方、いままで受けたこともない強さだと思っていた暴風が更に強さを増す。












風除けを探そうにも、ずーーーーーーーーと荒野だ。














朝から暴風に煽られまくって、疲労も限界だ。












僕は風をこれほどまで怖いと思った事はない。












本当にノイローゼになるかと思った。












だって次の町まで、つまりアスファルトまで後200キロもあるのだ。1時間5キロしか進まないのに!!












心が折れるかと思った









転倒を繰り返す僕をドライバーも見るから、みんな乗ってけよ。と声を掛けてくれる。













でも、残念な事にまだ食料も水も充分すぎる程もってたので、丁重にお断り。












対面から来る車のドライバーは僕の顔を覗き込み、親指を立てるジェスチャーをする











グットラック。といってるのではない。大丈夫か?という確認のジェスチャー













ヘロヘロになりながらも、僕も親指を立てて軽くこぶしを振る。












観光バスに乗ってる外人から拍手喝さいをうける。












ここパタゴニアでは自転車は旅人としてではなく、冒険家の扱いを受ける











なにもないからこんなちょっとでも風が避けられる所にテントを張る。
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当然風が強すぎてテントを張るのもめっちゃ苦戦する。一瞬マジでテントが持っていかれそうになって、本当に焦った。











ここでテントがなくなったら、死ぬなんて本当に容易い












翌朝ももうダッシュ。四六時中風の強いパタゴニアだけど、午後に比べて午前中は台風くらいの強風に和らぐ。

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チャンスとばかりに、午前中に飛ばしまくる。
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昨日5~6キロでしか走れなかった道を倍の速度で走れるからだ。そんなわけで午前中は休憩もそこそこに走りまり、午後は心が折れる前に早めにテントを張り、8時過ぎには寝てた。







今日の野宿地はいいとこあった
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こんな所があると心底ホッとする











こんな感じで完全に薄暗い状態でライトをつけてスタート。
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この日は奇跡的に風がめちゃめちゃ弱かった。

今まで狂ったように吹き荒れていた暴風が今日は本当に弱かった。

これは本当に奇跡だった。漕ぎまくった。

風がないのがこんなに嬉しい事だったなんて。






夕方はさすがに暴風が復活したので、この日も早めにテント

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この日も薄暗いうちから走行開始










後ちょっと~~~~~~!!!!
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念願のトレスラゴスに入った。

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水をキャンプ場でもらおうとお願いしたら、トイレを使ってもいいよって











トイレあったけ~~~~。
めっちゃ暖房効いてるし










ここで休憩させてもらう。
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トイレで休憩してパンをかじるなんて、信じられませんか?











この環境ならもしトイレで寝てもいいよって言われたら、僕は喜んで寝るだろう。











それくらいと比べて天国みたいな空間に感じられた











そして小さいながらも、最低限の物はそろう商店もあった
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まずはコーラ!!
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そしてお菓子と、トマト。実は食料はあったけど、お菓子が底を突いていた。
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自転車旅においてこれは結構キツイこと。

ここで狂ったように当分補給。さっきパンをかじったから正直お腹は減っていない。だけど、体はおもいっきし欲してた。








物価の高いパタゴニア。特にこういう田舎町だと更に高くなる。










ちなみにさっきのだけで、42ペソ(1000円以上)した。
たぶんアルゼンチン国内でもスーパーなら半額以下で買えると思う。









でも僕はちっとも高いとは思わなかった。
命を繋いでくれる食料に、1万円でも払えそうだった。










そしてとうとう











ア・ス・ファ・ル・ト


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きた~~~~~~~~!!!!!!




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本当に飛び上がりたい嬉しさだった。













生還できた。無事に生還できたよ~~~~~。











カラファテまではまだ160キロある。しかもほぼ向い風だ。だけど、カラファテまではずっと舗装路。このことが嬉しくてならなかった。











634日目 29号線分岐から15キロ先 102キロ 標高615m

635日目 40号線合流から7キロ先 59キロ 標高515m

636日目 Tres Lagos 30キロ手前 88キロ 標高490m

637日目 23号線との分岐の先 66キロ 標高410m

パタゴニア写真館 

さてカラファテまで残す所後160キロ。

全部アスファルトだったけど、正直向い風にかなり苦しんだ。

ただ風景は

「あぁ。俺の想像してたパタゴニアってこんなとこ」

という綺麗な風景の中をようやく走れた。

このところ風景が変わらなく文章でしか伝えてないので、今回は写真メインでお届けします。

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遠くに見えますのが、トレッキングで有名なフィッツロイの山岳地帯
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まぁ90キロほどあるから自転車でする遠回りじゃないけど
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氷河が流れ込んでるからこんな色になる
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これ好き。意図してないけど、めっちゃスピード感ある絵になった
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湖と、雪山。やっぱパタゴニアっていったらこれでしょ?
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生命って本当にたくましい
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でようやくカラファテ。
綺麗な景色だったけど、長期間きついルートだったのでヘロヘロ。
これが、見えたときには本当に嬉しかった
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植林も支えがないと真っ直ぐ育たない環境
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お洒落でツーリスティックな可愛い街並み
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でも、当然真っ直ぐに飛び込んだのは
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大型スーパー。無人地帯後のスーパーに入る嬉しさはマチュピチュを凌ぐ
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で辿り着いた。安住の地。表札見えますか?
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638日目 Calafate20キロ手前 98キロ 標高 340m

639日目 Calafate  29キロ  標高 345m
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