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はじめに 

現在旅を始めて4ヶ月。アメリカはソルトレイクシティに滞在中。
バックパッカー時代は旅にパソコンなんて邪道!!
って思っていたけど、長期の自転車旅でその必要性を実感。先日ついに購入にいたりました。

ブログは、簡単に今までの旅を振り返り、出発前から始めたいと思います。(デジカメも途中で購入の為前半写真ありません)


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出発前 

最近旅の準備をしてると、ふと思う

俺なんでこんなことしてんだろう・・・

今回の旅はさすがに大袈裟だ。
会社を辞め、役所で住民登録を外し国保や税金を止めたので、これで晴れて住所不定無職。

この不況に完全にやっちまってる感があるが気のせいだろうか?

連日連夜の送別会。「気をつけて」「4年後また」「すごいよ。尊敬する」

親戚一同からの大金のお餞別。

やべぇ
どうしよう

いまさら冗談でも「やーめた」
なんて軽々しく言えない。

もう引くに引けない。

気持とは裏腹に
出発日も容赦なく迫る。

気持ちブルー
期待はほとんどなく、不安ばっか。

でも嫌いじゃない。この感覚。

そう、これでいい。

まぁ出発前はいつもこうだ。
わかってる。
異国の地を一歩踏めば、どうしようもないくらいワクワクするのは。
行く前の不安が大きければ大きい程旅はおもしれぇのは。
実はものすごく楽しみにしてるのは。
旅がどうしようもなく好きなのは。

気持ちよく送り出してくれた家族、親戚、友達に大感謝。

そんじゃちょっくら行ってきます。 

[mixiより抜粋]

出発日 2009年7月9日 

いつもとなんら変わりのない家族での朝飯。まるで明日も、明後日もこんな日常が当たり前に続くかの様だった。

車で小田原の実家から、成田空港へ

実に4年ぶりの成田空港。自転車を含む大量の荷物をかかえチェックイン。
まだ時間があったので、家族とお茶にした。誰一人旅のことに触れない。たあいもない会話が逆に4年間という時間の長さを物語る。

セキュリティの前。別れのとき。
一人一人と抱き合った。
抱き合うと不思議な行為だ。この時まで寂しいとは思っていなかったが、この瞬間感情が一気に膨れ上がった。皆声を震わせ何も言えなくなってしまう。

最後はなんとか笑って「それじゃ行ってくる」

機内で貰った手紙やら寄せ書きを、ひとつひとつ大切に読んでいく。
そのなかにドンピシャ僕の心を貫いた言葉があった。

 Take it easy. きらくにいこうぜ!!

母さんからの、母さんらしい言葉だった。
思わず笑ってしまう。4年間会えなくなる息子に送る言葉がこれとは・・・
適わねぇなぁ、相変わらず。

今回は旅の規模が大きいので、正直気負いすぎている自分がいたが、ふっと肩の荷が取れた気がした。

そうだ。深く考えることはない。気楽に行けばいいのだ。


アンカレッジからフェアバンクス 

インフォメーションで貰ったしょぼい地図を片手に無防備なまま、何の知識もないままアラスカの大地へ飛び出した。
この地図は無料で貰ったマップだから大きい町しか載ってないんだろう。と勝手に思って。

ところが、とんだ買い被りだった。走れども走れども小さな町はおろかガソリンスタンドのひとつもなかった。永遠に続くかのような森。森。そして森。アラスカの森は広くそして深い。同じところをぐるぐると回っているんじゃないかと思うほど景色は変わらない。

そんなアラスカでうれしい出会いがあった。
河原でテントを張り、一息つくと荷物をつけたサイクリストが入ってきた。
その人はなんと日本人で、いでたち、自転車、装備から出来る人オーラを放っていた。聞くと3年半世界を回り、5ヶ月間日本に戻り再びアラスカから南米まで走るという。すげぇ。
だけど名前を聞いてめちゃめちゃ驚いた。

「伊東 心」と申します。

え?え?えーーーーーー!


一瞬テンパッて訳がわからなかった。なぜこんなところに?

心さんとは僕の元勤務先のサイクルベースあさひに、自転車世界一周のコラムを載せている人で、出発前に僕が最も参考にした人だった。まさかこんなところで会えるとは。

そこからはすべてを盗むように観察した。自転車、装備、パッキング方法、食べているもの、ルート。
そこには4年間のノウハウがぎっしりつまっていて、大変勉強になった。白夜で日が暮れないので
ここゆくまで話し込んみ、フェアバンクスまで一緒に走ることになった。

これがこの旅最初の出会いだった。


誰が決めたか北極線 

誰が決めたか北極線。このモニュメントに触るだけのために、丸3日。330キロ、内未舗装路190キロ。激しいアップダウンが嫌がらせのように続く。ちなみにこれ片道。往復だと660キロ。

そう、こいつを触るだけの為に

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北極海に行く唯一の道ダルトンハイウェイ。巨大なパイプラインが通り、北極海には巨大な石油掘削地があり、オフロードの中を巨大なトラックが、物凄い砂埃を上げて脇をすりぬける。怖くはない。ここに限らず、アラスカ、カナダの自転車に対する車の運転はかなりやさしい。スピードを落とし、めいいっぱい避けてくれる。だけど問題はその砂埃だ。

ゴゴゴゴゴー

目を疑う砂埃。

うん、トラックだ。
でも
ジェットエンジンでもつんでて、このまま月へでもいっちまうんじゃねぇか?

乗用車でさえまるで、
たった今タイムトラべルを終えたデロリアンのようだ
砂埃を撒き散らしシューシューいっちゃってる。

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北極圏に足を踏み入れた感動はなかった。そらそうだ。モニュメントはあるにせよ景色が変わるわけでもない。淡々と写真を撮り、330キロの岐路についた。
だけどダルトンハイウェイを抜けたときの感動は物凄かった。

いよっしゃー!!ぬけたーー!!

行きで素通りしたダルトンハイウェイの標識と記念撮影。しばらく余韻にひったた。

コンクリートがこんなにも素晴らしい物だとは思わなかった。

行って良かったと心から思う。

だけどもう2度と行かない。笑





2カ国目!! 

8月1日

カナダ入国~~

と国境で両足をそろえてジャンプするはずだった。
「あれ?あれあれ?」カナダ入国?
まだアメリカ出国してねぇけど・・・

一応少し前にイミグレはあった。だけどカナダへ向かう道はそれを素通りするように作られていた。念のため裏からまわり係員に聞いてみる。
「カナダへ行きたいんだけど、どうすりゃいいの?」
するとおっちゃんは
「カナダはこっちじゃない。20マイル先に建物があるからそこでしろ」
と言った。と思うたぶん

恐らく入国と出国を一緒にしているのだろう。
ただそれに驚いたのではない。

国境らしい国境がまったくないのだ

国境線もない。だだぽつんとCANADAの看板が出ていただけ。よくよく探したら小さいモニュメントはあったけど。
僕は陸路での国境越えが好きだ。そりゃトラブルは多いし、めんどくさいし、国境の街は概して治安が悪いんだけど、国境を越えるとその国独特の空気感に包まれる。人間が作った見えない線なのに、しっかり肌でその線を感じることが出来る。その感覚を味わうのが好きだった。

ところが、ここには一切それがない。人々の高揚感もないし、緊張感もない。フェンスもなければ、ゲートバーもない。
そしてなにより、「マネーチェンジ?マネーチェンジ?」と寄ってくる輩もいない。アジアだったら蹴散らすのに一苦労だが、逆に銀行を探したほどだ。

さらにカルチャーっショック。
「銀行どこ?」と聞くと
「今日はお休みよ」

いや、お休みよ。ってあんた・・

ここは国境なんじゃ・・・

物凄く新鮮な国境越えでした。







ユーコン河下り 

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カヌーイスト達の憧れの地。ユーコンリバー。僕もその存在は知っていた。だけど一人旅だし、カヌーに乗ったことないし、下れないだろうと思っていた。

だけど、ここでも旅の神様が味方した。心さんと、井戸裕さん(フェアバンクスで会った、同じく世界一周の目標を掲げる日本人サイクリスト。)がそのユーコン河下りを計画しており、それに便乗させてもらうことになり、河下りの基地となるホワイトホースという町で合流した。

実際ユーコン河下りは素晴らしいものだった。
街から離れると、人工的な音は一切しなくなる。完全なる静寂。

自然とはここまで静かで、ここまで大きな音を発するのかと、改めて驚く。
水が流れる音、魚が跳ねる音、風がざわめく音、石が転がる音、鳥が羽ばたく音。
普段は喧騒に紛れてしまう、自然の音がここではドキッとするくらい大きく感じるのだ。
完全なるフロンティアの自然。木の葉の様に流されるカヌーに揺られていると、まるで自然にとろけて、溶け込んでしまうかの様だった。





実際には毎日そうやっては過ごせなかった。
50キロの長さを誇る湖で強風に捕まり、4日間も足止めを食らった。

ザバーン!ザバーン!白波立ちまくり

もはや湖ではなく完全に海だった

食料も燃料も4日分の予備なんて持ってきてない。食料を切り詰め、焚き火の炎で米を炊く。
それでも食料は無かったが、ビールは大量に持ってきた。
状況的には切迫していたが、3人で居るとそんなことも忘れ、毎日焚き火を囲んでの宴会だった。

5日目の朝。まだ依然白波はたっていたが、ちょっと弱い。・・・気がする。
躊躇してらんない。出発だ!!

今にも船の中に入りそうな波の中を、ついにこのレイクラバージを抜けた。

いよっしゃー抜けたー

3人狂喜乱舞。本当に本当に嬉しかった。


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それからは遅れを取り戻す為に漕ぎまくった。
優雅な河下りではなく、大量の荷物を積んだカヌーは、木の葉から一変、アジアのメコン河あたりにありそうな
荷物運搬船と化し、必死に荷物を運んだ。

結局2日遅れを取り返し、2日延長という形になり、捜索願一歩手前で無事生還を果たした。






オーロラ~!! 

9月1日。

いつものようにテントの中から顔を出してオーロラを待った。9月1日だというのに外は氷点下。

朝の4時過ぎのこと。
東の空に太陽光のような光が横切っている。

オッ!オーロラ・・・か?

揺れない。光がさしているだけだ。本当にオーロラかぁ?単なる夜明けなんじゃ・・・
それでもしばらく眺めていると、突然山にかかっている一番端から誰かがその光を
「トン」
と叩いたかのようにウエーブがその光を横切った。
とたん単なるボテッとした光がゆらゆら揺れ始めた
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すげぇオーロラだ

そこからはまさにショーだった。
しばらくはカーテンのような薄いベールのようなにやさしく揺らめいていてが、またも山にかかっている端っこから

まるで導火線に火をつけたかのように黄色い光に変わった。

バチバチバチ!

もちろんこんな音はしないが、確かに聞いた。

黄色い光は、それまでのカーテンの様な薄い緑の光を吸収し一気に燃え上がった。
「光る」ではない。完全に「燃える」だった。
燃えつくすとまた薄いカーテンに戻った。

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あっという間の出来事だった。「綺麗」というよりは、驚き、圧倒された。



写真でつづる世界遺産カナディアンロッキー国立公園 

9月下旬から10月上旬。

ここ2週間ほど心さんと、井戸さんとでジャスパー・バンフ。カナディアンロッキー国立公園を走っている

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すべてを正確に映し出す美しい湖
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野生動物
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思わず飛んじゃう
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柵を乗り越えコロンビア大氷河にタッチ
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そして日記にはこう書いてあった。

驚いた。
今まで雲に隠れていてわからなかったけど、
周りをぐるっと雪を抱いたロッキー山脈に囲まれていた。
雪を被っているからだろう。迫り来るように、物凄く近くに見える。

すげぇ…

力強く、それでいて美しい。
しばらく走ると林が切れて視界が開けた。
カナディアンロッキー
決して高くはない。この辺で一番高い山でも3000m後半で、
殆どが2000m後半から3000mそこそこ。今いる標高が1500m。

だけど、壁のようにいきなり標高が高くなる岩山なだけに
標高差はさほど無いのに、首を上げて見上げる

雪のない青々とした岩山のロッキー。紅葉。それを全て正確に映し出すめちゃめちゃ綺麗な湖。半袖の夏日。青い氷河。雪山。30m先にグリズリー(笑)

移りゆく美しいロッキーを全て見れたのは本当に幸運だった。

こんな感じ↓
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知らない人について行きましょう。(笑) 

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寒波襲う極寒の中、カルガリー出発です。

いき揚々と走っていると、タイヤが滑る感触が。

パンクです。

いつもの様にその場で直すと、後ろに一台の車が止まりました。

まぁよくある事です。

「どうした?大丈夫か?」

「うん。パンクしたけど、ちょうど直し終わったとこ」

「今日はどこまでいくんだ?」

「決めてない。後30キロくらい走ったら適当に野宿するつもり」

「野宿だって!?こんな寒い日に外で寝たら凍っちまうよ。
よかったらウチに泊まりなさい。」

で、一瞬のうちに色々考えた。
当然のリスクであるこの人は善人か?悪人か?
正直、寒さも危険な程ではないし、出来ればもう少し進んでおきたい。

だけど
面白そうだなと思ってしまった。
強いていうならカンだ。

「マジっすか~ありがとうございます。」

よし。知らない人について行こう。 その人はトロイと言い、10キロ先に家が有るからと車に自転車を積み込んだ。

閑静な住宅街にある家に案内され、

「シャワーを浴びたら、ディナーを食べに行こう。
今日はターキーだぜ。」

ちょっとうますぎる気もするが、のっかろう。

気持ちいいシャワーを浴びて、またカルガリーへ向け出発。

トロイは元サイクリストでオーストラリアやニュージーランドを走り、
バックパックでアジアなどを旅したという。

なるほど。旅人か。
ちょっと安心。

すると突然

「ビール飲む?」

プシュッ

ビール片手に運転を始めた。

おいおいおい・・・


一抹の不安を残し、カルガリーの住宅街へ入った。

なるほど。今日はホームパーティらしく、 (後日収穫を祝う感謝祭だったと判明)
そこに招待してもらう感じだ。いきなりターキーだなんて
ちょっとうますぎると思ったが、そういうわけか。

中に入ると、トロイの親戚が赤ちゃんからお爺ちゃんまで
15人くらい集まっており、皆暖かく迎えてくれた。
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もう先ほどの不安はなくなり、すっかり楽しめた。

料理は、これぞホームパーティと言うものばかり。

ターキーに、マッシュポテト、コールスロー、グリーンピース
芋揚げ、酢の物。その他数多く。

デザートはデザートでパンプキンケーキに、チェリーパイ
チョコレートフォンデュまであって、とにかく豪華だった。

どれも美味しく、本当に楽しい一時で大感謝だった。
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この時までは・・・



9時頃皆が帰り始め、最後に僕達が家を出た。
トロイは車に行かずガレージへ入って行った。

「?」

何でだろう?
と思い中に入ると

突然 、トーンを落とし


マリファナ知ってる?やる?


ん?なんかマリファナって聞こえたけど、さすがにそりゃないか

わからないりをしてるとふりをしてると、
今度はしっかり

マリファナだよマリファナ。やる?

あぁ、やっぱし・・・


いや、俺はいいや


と丁重にお断り。


すると家主のじっちゃん、ばっちゃんもガレージへ入ってきて
さっきまで、赤ちゃんと赤ちゃん言葉で戯れていたのに 、急にマフィアみないな表情で当然の如く、タバコ葉とマリファナを混ぜて、ぷかぷかと吸い始めた。

そのキャップ見事なり !!

いやいや、言うてる場合か~!
なんじゃそりゃ~
なんで一般家庭にマリファナがあるんだー!

まるで下手な映画の世界にいるようだ
さっきまで和やかムードだったのに、マリファナの匂いに包まれた。

雰囲気は危なくない。いけないことをやっている空気感もない。
普通の食後の一服という感じで、吸い終わると何事もなかったかのように
車に乗り込みトロイの家へ向かった。

カナディアンカルチャーの光と影をいっぺんに体験出来た
素敵な夜でした。その後懲りずにもう一泊お世話になりました。

ありがとう。トロイ



*マリファナはカナダでも違法です。だだ前科が付くことがないので事実上半合法みたいです。合法に向かってはいるみたいですが、今んところグレーゾーンとの事です
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